鍵用語収録リスト:非常錠・非接触キー

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非常錠
非常錠(ひじょうじょう)は、緊急時や危険な状況下でドアや窓を素早く施錠し、不正な侵入や被害を防ぐための鍵や施錠装置の一種です。非常時に効果的に使われることで、安全とセキュリティを確保する役割を果たします。
以下に非常錠の主な種類や特徴について詳しく説明します。

●パニックバー(パニックデバイス)
パニックバーは、非常時にドアをすばやく開けるための装置です。通常、ドアの内側に取り付けられており、押すだけでドアが簡単に開閉できるようになっています。火災や緊急時などに、多くの人が一斉に建物を避難する際に非常に有用です。
●パニックロック(パニックボルト)
パニックロックは、ドアの上部や下部に取り付けられる施錠装置で、非常時に素早くドアを施錠できるよう設計されています。一般的には、緊急時に手動で解除できる仕組みを持っています。
●非常用解錠機構
ドアや窓に取り付けられた非常用解錠機構は、施錠された状態から非常時に手動で解錠できるようになっています。この機構を使って、緊急時に素早く建物から脱出することが可能です。
●電磁錠
電磁錠は、非常時に電力を遮断することで施錠を解除する特徴を持つものがあります。非常ボタンなどを押すと電力が遮断され、施錠が解除されて脱出が可能になります。

非常錠は、火災や地震、その他の非常事態に備えて建物の安全を確保するために重要な役割を果たします。建物のセキュリティプランにおいて、非常錠の設置と適切な使い方が考慮されることが重要です。



非接触キー
非接触キーは、物理的な接触なしで施錠・解錠やアクセス制御を行うための鍵やセキュリティ技術の一種です。従来の鍵やカードキーと異なり、ユーザーがキーを物理的に触れることなく、近接するだけで識別および認証が行えます。非接触キーは、セキュリティと利便性の両方を提供するために利用されています。
以下に非接触キーの主な種類と特徴について詳しく説明します。

●RFID(Radio Frequency Identification)キー
a.特徴
・RFIDチップを搭載したキーカードやキーフォブが一般的で、電磁波を利用して通信を行います。
・読み取り範囲が比較的短いため、近接してカードをかざすことでアクセスできます。
b.利点
・高い利便性;物理的な接触なしで瞬時に識別が可能。
・高いセキュリティ;暗号化されたデータを使用して認証が行われるため、不正アクセスが難しい。

●NFC(Near Field Communication)キー
a.特徴
・短距離通信技術を利用して、スマートフォンや特定のキーフォブと通信します。
・主にスマートフォンを利用した非接触アクセスに使用されます。
b.利点
・拡張性が高く、スマートフォンなどの多様なデバイスで利用可能。
・スマートフォンとの統合が可能で、複数の機能を一つのデバイスで利用できる。

●Bluetoothキー
a.特徴
・Bluetooth通信を利用して、近接したデバイスと通信・認証を行います。
・主にスマートフォンアプリと連携して利用されることが多い。
b.利点
・長い通信範囲を持ち、遠距離からのアクセスが可能。
・スマートフォンとの連携により、複数の機能やセキュリティ設定を統合的に管理できる。

非接触キーは、ホテルの客室アクセス、オフィスビルのエントランス制御、自動車のエントリーシステムなど、さまざまな場面で利用されています。物理的な接触を避けることで利便性が向上し、同時にセキュリティを高める重要な技術となっています。